あなたのお子さんはゲームやネットをやりすぎていませんか!?
先日、私は夫に付き合ってレンタル屋さんに行ったのですが、気になるマンガがあったので、借りて読んでみました。
それがこちら
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我が家は小5の息子と小2の娘がいますが、2人は対照的で、息子はゲームが大好きなのに対し、娘は全くしません。
別にゲームを好きなのはダメなこととは思っていませんが、問題なのは息子は暇さえあればずっとやっているということです。
注意すると素直にやめるので依存については今はまだ大丈夫だと思いますが、土日、気づいたら2時間ほどやっていたというときもありましたΣ(゚Д゚)
親も気を付けなければいけませんね…。
このままで息子は大丈夫なのだろうかと思っていたときにこのマンガのタイトルがぴったり合っていたので借りてみたのですが、なぜ人はスマホやゲームの依存症になってしまうのかがよくわかりました。
また、依存症になると何がいけないのか。子供が依存症になる前に親ができること、なってしまったときの接し方を少し紹介しますね。
人はなぜ依存症になるのか
ネット・ゲーム依存になりやすい特徴として
・男子
・若いうちからネットを使用(小学校低学年など)
・集団適応が苦手・孤立している
・成績が悪い
などがあります。
生き物には「ドーパミン」という快感を司るホルモンがあります。
これは普段から出ているホルモンですが、依存的な行動ではこれが強制的に大量に出ます。
覚せい剤をうつと、このドーパミンは2.3倍に増えますが、驚くことに50分ゲームをしたときもドーパミンが2倍に増えるそうです!
ほぼ同じくらいのレベルですねΣ(゚Д゚)
しかもスマホやDSでのネットやゲームは覚せい剤と比べ、手軽にできてしまうのではまりやすくなってしまうのです。
依存症の弊害とは
一見、ドーパミンが出ることは良いことに思えますが、どんな弊害があるのでしょうか?
タバコ・酒・薬物を続けて使用することでドーパミンの反応は低下していくことが分かっています。最初はお酒1杯で足りていたものが、だんだん量を増やしても物足りなくなってきます。
ネットやゲームも同様にドーパミンの反応低下が起きている可能性があります。そのため、使用する時間がどんどん増えていきます。
ドーパミンの低下が起こると…
・記憶力の低下
・集中力の低下
・意欲の低下
が起こり、生活全般の子供らしい喜びも減ってしまいます。
さらに、ネット依存症の人は脳の「前頭前野」に神経繊維の損傷が見られることが多いようです。これは、コカイン・ヘロインなど麻薬中毒の患者と同じ所見です。
そのため、研究者はネット依存のことを「デジタル・ヘロイン」と呼んでいます。
ある調査で、ゲーム機を与えられた生徒は読解力テストの成績が大きく下がるという結果が出ました。
また、勉強時間・睡眠時間が同じ場合でも、ネットやゲームなどを使う時間が長い子供ほど成績は落ちていくという調査結果が出ています。
テレビも注意!
テレビやゲームをしているときは、脳の司令塔である「前頭前野」への血流が下がり、1時間は麻痺したような状態になるのだそうです。
このことからわかるように、テレビやゲームのあとに宿題!というのは最高に効率が悪いのですね!
先に宿題・勉強を終わらせてから少しだけテレビやゲームの時間を与えるというやり方が良さそうですね(‘ω’)ノ
また、3年以上にわたってテレビを長時間観続ける子供の脳をMRIで調べると『前頭前野の発達が明らかに悪くなる傾向がある』のだそうです。
すなわち、デジタルツールを長時間使うと前頭前野の動きが鈍り学習の効果が悪くなる可能性があるというわけです。
ちなみに、日本小児科医会の調査によると、子供に本物の虫を見せた場合と、映像のホタルを見せた場合では本物を見せた方が前頭前野の血流が増えたそうです。
また、アメリカの心理学者の調査では、「毎日学習ビデオを観ていた赤ちゃん」に比べて「毎日話しかけたり朗読してあげた赤ちゃん」の方が言語能力が高くなったようです。
やはり、リアルな体験は脳を活性化させるのですね。
我が家では子供たちが小さいとき、英語学習のためにわりと長時間DVDをみせていましたが、途中で語り掛けをしたり、寝る前は必ず絵本を読み聞かせていました。
テレビに任せきりではなく、親の関わりも大事ですね(*´ω`*)
子供が依存症になる前に親ができること
タバコでもなんでも、すべての依存は「たった1回」から始まり、抜けられない状態になっていきます。
であれば、「最初からやらない」ことが何より重要なので、私がみたマンガ【マンガで分かる心療内科 依存症編】の作者は
「18歳未満にはスマホやパソコンなど自由になるネット環境を与えてはならない!」
と主張しています。
我が家では調べもののときたまに息子にネットで調べさせますが、必ず親が監視のもとでさせています。
また、スマホやタブレットは自分の部屋では使ってはいけない決まりです。使うときはYouTubeでもゲームでも、必ず親のいるところでさせるようにしています。
パソコンはリビングに置いてあります。
今の時代、ゲーム機は1人に1台というところも少なくありません。
お友達と遊ぶ時もそれぞれのゲーム機で遊んでいる光景が見られます。(通信しながら遊ぶこともあります。)
ゲーム機を与えないという選択肢もありますが、それはちょっと酷な気もします。
しても良いが、プレイする時間・タイミングは最低限守らせたいですね。(上にも書きましたが、やらせるなら勉強の後の方が良さそうです…)
依存症の子供への接し方
ゲームやネットが生き甲斐になってしまっている子供からそれらをいきなりとりあげてしまうことは非常に危険です。
強制的に遮断するのは「本人の世界を破壊する行為」になり、ひどいケースでは親にネットを解約された子供が親を殺害したという事件がありました。
やめろやめろと言っても逆に反発を強めてしまう危険があります。
では一体どうしたら良いのでしょう!?
生き物は、「他の喜び」や「社会とのつながり」によって生活が充実すると依存しづらくなるそうです。
何より重要なのは「居場所を確保してあげること」。
まず、本人が好きなこと(依存対象)について親も理解してあげてください。
たしかにこれは面白いかも!と共感できるかもしれません。そして理解を示したうえで、「あなたを心配している」ということを伝えましょう。
少しずつ時間をかけて家族の時間を増やしていってください。
そうしているうちに他にやりたいことが見つかるかもしれません。
「人のために何かをする」ことは本人の気持ちを癒します。ボランティア活動もいいかもしれませんね(^^)/
まとめ
子供が何かに依存してしまうのには孤独や劣等感など、複雑な気持ちも関係しているようです。
親はそれを受け入れ、居心地の良い場所を作ってあげるのがとても大事ですね。
子供さんとスポーツをしたり、旅行をしたり、家族で共通の趣味を持つなどして楽しく過ごしてください。
これは一つの例ですが、私の知り合いに薬剤師さんがいます。
その薬剤師さんは小さいとき、かなりゲームにはまっていたようですが、親は自由にさせていたようです。
でもそのうち本人の方が飽きてしなくなり、自然と勉強をするようになっていったそうです。
逆に親がゲームに否定的で全く与えないと、他の家に入り浸るなんてことも聞きます。
抑圧しすぎると反動で大人になってからはまってしまいそうですね。
親の考え方はいろいろだし、さじ加減は難しいですが、日ごろから子供の様子を良く観察することが大切ではないでしょうか。
親子間でルールを決めて、お互いが信頼しあえると最高ですね(^^)/