親知らずの抜歯で悩んでいる人必見!4本全部抜いた私の体験談

20才くらいになると一番奥の歯「親知らず」が生えてくる方も多くいらっしゃると思います。

もしあなたの親知らずがまっすぐきれいに生えていて、しっかりお手入れも行き届いているというのならば問題はないと思いますが、多くの人が磨きにくく、むし歯になってしまったり、親知らずの周辺の歯茎が腫れて痛みが出たという経験をされていると思います。

歯医者さんから抜歯を勧められて悩んでいる方も多いと思いますので、元歯科衛生士の私が自ら経験した親知らずの抜歯のお話をしたいと思います。

親知らずが生えてくる年齢

なぜ「親知らず」と呼ばれるのか、その由来を知っていますか?

昔は平均寿命が短く、親知らずが生えるころにはもう親は亡くなっていたので「親が知らない歯」→「親知らず」となったようです。(諸説あり)

だいたいの人が20才前後で生えてくると思います。昔はその頃には親はいなかったのですね…

長寿国となった今の日本では考えられないです。

私の場合は20代前半で上の親知らずが2本、下の親知らずが1本生えてきました。

たまに周辺の歯茎が腫れることがあったし、とても磨きにくくて虫歯になりそうだったので、3本すべて抜いてもらいました。(それぞれ、1年くらい間隔はあいています。)

歯科衛生士で歯科医院に勤めており、手順も把握していたので恐怖心はありませんでした。

3本ともまっすぐきれいに生えていたこともあり、麻酔後はポンッと簡単に抜けて、抜歯後の痛みも少なく、腫れもほとんどありませんでした。

【親知らずの生え方】まっすぐ生えているか、横に生えているか。埋まっていて生えてこない人も!

親知らずの生え方は、まっすぐきれいに生えてくる人もいれば、横に傾いた状態の人もいます。また、20歳を過ぎても生えてこないという人もいます。

レントゲンを撮るとすぐわかるのですが、もともと親知らずが無い人もいます。

また、無いと思っていても実は奥に潜んでいて、横向きに生えていて出てこられない場合や、まっすぐ向いていても顎が小さいと生えるスペースが無く、出てこられない場合もあります。

抜歯しなくて良い親知らずと、抜歯した方が良い親知らず

【抜歯しなくて良い親知らず】

・きれいにまっすぐ生えていて、清掃が十分できる場合

・上下ともきれいに生えていて、噛むという機能を果たしている場合

・骨の奥深くに埋まっていて、隣の歯に悪影響がない場合

親知らずがきれいに生えていてむし歯もなければ、将来移植に使えることもあるので、かかりつけの歯医者さんにたずねてみて下さい(^-^)

(移植…親知らずの前に生えている大臼歯が抜歯になった場合に、代わりに親知らずを移植できることがある。)

【抜歯した方が良い親知らず】

・完全に萌出せず、中途半端に歯の一部だけが出てきている場合→このような場合はかみ合わせが悪くなってしまったり、汚れがたまりやすく、むし歯や歯周病になってしまうことがあり、健康な他の歯にまで悪影響を及ぼしてしまう

・歯茎がかぶさっていて清掃が困難な場合→むし歯や歯周病になりやすい

・横に生えてきたり、傾いて生えてきた場合→隣の歯をぐいぐい押すので歯並びを悪くしてしまうことがある

上記のような場合は抜歯を勧められることがあります。

智歯周囲炎

私の場合、なかなか最後の1本の下の親知らずが生えてこなかったのですが、なぜか長男を妊娠した27才ころに急に生えてきて、少し顔を出し始めました。

その後少しずつ上に出てきたものの、完全に出てくることはありませんでした。

特に悪さをすることもなかったので放置していたのですが、35才くらいのとき、とうとう親知らずの周りの歯茎が腫れてしまいました。

上にも書きましたが、正常に生えなかった親知らずは磨きにくいので汚れがたまりやすく、歯茎に炎症を起こしてしまうことがあります。

智歯周囲炎というものです。(智歯とは親知らずのことです)

レントゲンを撮ってみると、まっすぐの方向ではありますが、やや隣の歯の方に傾いて生えてきているので、引っかかって最後まで出てこられないようでした。

このまま放置していても腫れは繰り返すだろうし、炎症がひどくなるとそのうち隣の歯まで歯周病になり、どんどん前の方にも広がってしまうかもしれません。

歯周病とは…

歯周病は歯槽骨という歯を支えている骨を溶かしてしまう病気です。歯周病を放置すると歯槽骨はどんどん減っていき、支えが無くなった歯はぐらぐらしてきて、最後には抜歯になるこわい病気です。

そしてもしこの親知らずがむし歯になってしまえば、隣の健康な歯もまきぞえになってしまうでしょう。

親知らずは他の歯にまで悪さをしてしまうのです(p_-)

難しい抜歯は大きな病院を紹介されることも!

私の場合は半分埋まっていて(半埋伏歯)、難しい抜歯(難抜歯)になるので、勤めていた歯科医院の先生から大学病院の口腔外科での抜歯を勧められ、紹介状を書いてもらいました。(その大学病院は紹介状がないと治療費が3000円アップするのです!)

また、完全に埋まっている歯(完全埋伏歯)の場合や、埋まっている歯が神経の管に近い場合も大きな病院を紹介されることがあります。

抜歯後腫れやすいケースとは!?

上の親知らずや、まっすぐ生えている下の親知らずの抜歯はわりと簡単に終わります。なので、腫れはそこまでありません。

一方、下の親知らずが埋まっている場合の抜歯は、骨を削ったり歯を分割して取り出すので大がかりになり、抜歯後は腫れが続きます。

私はちょうどお盆前に抜歯の予約が取れたので、抜歯後は3連休という、ナイスなタイミングでした!

(多分3日は腫れると予想していました。)

抜歯の手順

問診

麻酔

抜歯(歯茎を切ったり…骨を削ったり…歯を分割したり…)

縫合

抜糸(一週間後)

私は昔から歯医者さんでの注射は痛いと思ったことがありません。(腕の方がよっぽど痛い)なので、麻酔は平気だったし、かなり効くので手術中は全く痛みはありませんでした。

でも骨を削る音とか歯が割れる音とか、先生が力いっぱい押す感じとかが怖かったです(>_<)

麻酔から50分ほどで全て終了しました。(かかる時間はかなり個人差があります)

終了後も麻酔がかなり効いていて、のどの方まで感覚がありませんでした。間違って止血のために噛んでいたガーゼを飲み込んだりしないように気を付けてください!!

抜歯後の注意

◎血行が良くなることをすると、痛みが増してしまうので控えましょう。

・飲酒

・運動

・長時間の入浴(シャワーで済ませましょう)

◎氷などを当てて冷やし過ぎると、余計治りが悪くなってしまいます。水で濡らしたタオルを当てるくらいにしましょう。

◎抜いたところの穴にブヨブヨとしたものが入っていることがありますが、それは「スポンゼル」という海藻でできている止血剤なので、無理に取らないようにしてください。自然と無くなっていきます。(もし飲み込んでしまっても大丈夫です)

◎血液やにおいが気になるからと、過度にうがいをすると止血しにくくなったり、治りが悪くなるので気を付けましょう。(傷口が良くなった後は、穴に物が詰まりやすいので、良くうがいして清潔にしてください。穴がふさがるまで一か月ほどかかります。)

抜歯後の痛みや腫れは…!?

結局、私は予想通り3日3晩腫れました。痛みも3日続き、痛み止めを飲みすぎて胃を痛めました(._.)

我慢できないほどの痛みではありませんでしたが、怖がりなので…

抜歯後の痛みは、歯の大きさや生え方によっても違うし、手術のやり方にもよるので人それぞれです。

まとめ

私が歯科医院に勤めていたころ、よく親知らずの抜歯を見ていましたが、「全然痛くなかったから他のも全部抜いてしまおう!」という方もいらっしゃいましたし、1度の経験で痛くてトラウマになってしまい、「他の親知らずは絶対に抜かない!」という方もいらっしゃいました。

一番怖いのは親知らずの大きくなってしまった虫歯や歯肉炎(歯茎に炎症が起こること)・歯周病(歯肉炎が進んで歯槽骨が溶ける病気)です。

そうなると周りの歯にも悪影響を及ぼすので、残しておくよりは抜いてしまうのが一番です。

親知らずがそうなってしまう前に日ごろからのお手入れは大事ですね!!

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