子供の名前をつけるのって、凄いことだと思いませんか?
「名前」は、一人の人間が一生使うものであり、一生人から呼ばれるものです。
たいていは親が決めますよね。
大袈裟かもしれませんが、私は子供の名前を決めるとき、すごく責任を感じました。
本人がこの名前を気にいるだろうか?この名前のせいで嫌な思いをすることが無いだろうか?と。
なので、読みやすく、誰も不快にならないような名前を付けたいと思っていましたが、結局は姓名判断にこだわり過ぎてしまったため、娘の名前はシンプルではないものに決まりました。
最初はその名前にとても満足していたのですが、娘が成長していくにつれ、やや後悔していることがあります。
今回は我が家の名付けについて書きたいと思います。これから子供の名付けをする方の参考になれば幸いです。
私が姓名判断にこだわった理由
我が家は子供が2人います。
上は小学5年生の男の子。下は小学2年生の女の子。
2人ともかなり「姓名判断」にこだわって名付けました。
なぜそんなにこだわったかと言うと、夫の母が名前の画数や配列などをとても気にする人だったからです。
夫の母は、長男夫婦に子供が産まれたとき、夫婦が考えていた名前が姓名判断的に良くないと言って思い悩み、夜も眠れなくなってしまいました。
そこで長男夫婦は渋々名前を変えることにしました。
そんな経緯を知っていた私は、姑さんに反発するのも面倒くさいので、最初から文句を言われない名前を選ぼうと思ったのです。
息子の名付け
上の子(息子)を妊娠したとき、さっそく姓名判断の本を買って自分なりに調べ、いくつか候補にあがった名前を姑さんに見せたところ、姑さん流の姓名判断とは異なっていたようで、漢字を変えた方が良いと言われました。
そして、30年以上前に出版された、愛用の姓名判断の本を手渡されました。
その本は私が買った本のように単純なものではなく、可愛らしい挿絵もなく、小さい文字でびっしりと書かれたものでした。
それは画数、配列だけではなく、字の組み合わせの相性(五気と言います。)や、使ってはいけない漢字(動物の漢字、植物の漢字)また、男の子には父親の名前の一文字目の漢字を同じく一文字目に使ってはいけない。など、事細かに書かれていました。
私は絶対に文句を言われない名前を付けようと意地になり、何日かかけてその本を読みつくして、ばっちりな組み合わせになるように考えた結果、偶然にもシンプルで今風な名前が出来上がりました。
漢字ニ文字ですが、二文字目にくる漢字は選択肢が二つあり(どちらを選んでも結果が変わらない漢字)、夫にはそこだけ選んでもらいました。
性別がわかった妊娠5ヶ月ころにはすでに息子の名前は決定していました。
娘の名付け
二人目は女の子を授かることができました。
ところが、名付けが息子のときのように順調にいきませんでした。
女の子の場合、将来名字が変わっても大丈夫なように付けたかったので、そうなるとより難しくなるからです。
気に入った名前の呼び方はいくつかあったのですが、漢字の組み合わせがどうもうまくいかず(五気の組み合わせが曲者でして…)暗礁に乗り上げてしまいました。
しばらくして、だいぶお腹が大きくなった頃、たまたま相談した友人から提案を受けた名前が可愛らしく、漢字を当てはめてみたところ、やっとばっちり合う名前が出来上がりました。
そして決定したのが、三文字の名前。漢字三文字を組み合わせました。
とても苦労して考えた名前なので、出来上がったときはとても嬉しかったです。これ以上はない!と思いました。
ところが娘の名前で少し悩むことに
息子の名前は漢字が単純で本人も書きやすく、他人にも容易に読める漢字の組み合わせなので、一度も苦労をしたことがありません。
電話で名前を伝えるときも漢字の説明がしやすく、聞き間違われたということもありません。
一方、苦労して考えた娘の名前は、初見で読めない人の方が多いです(/_;)きちんと伝えても間違えられたり…
当て字やぶった切りではないですが、漢字の読み方が難しいのです。
幼児期は名前をひらがなで書かれることが多いので、特に困ることはありませんでしたが、小学生になると漢字で書く機会が増えました。
娘は名字の漢字も難しく画数が多いうえに、名前も漢字三文字とやや画数が多く、テストの時など名前を書くのに時間がかかってしまいます。
私の親からは、「漢字の寄せ集めみたいな名前だ。」と言われたことがあります。
「キラキラネーム」ではありませんが、「夜露死苦(よろしく)」系に近いかもと落ち込んでしまいました。
また、おばからは、「なんでこんな読みにくい名前にしたの?」と言われたこともあります。
身内の意見は世間の意見と同じです。
娘がこの先、名前でちょっとだけ苦労してしまうかもと思うと、姓名判断にこだわり過ぎたことを後悔しました。
また、あまり多くない名前なので、電話で聞き間違われることが多いです。
娘を連れて子供服を買いに行ったとき、店員さんに名前を聞かれたので答えると、「最近は個性的な名前が多いですね〜。」とあまり良い反応が返ってこなかったこともありました。
世界に一つしか無いような個性的な名前を付けたがる親もいると思いますが、私は全然そうしたいと思って付けたわけでは無いので、こういう言葉にいちいちへこんでしまいます。
読めない名前やキラキラネームについて思うこと
そんな名前を付けた私ですが、子供のクラス名簿や、年賀状の他人の子供の名前をみて、全く読めない名前を見かけるとイラッとしてしまいます。(私にその資格はありませんが…)
いわゆるぶった切りや当て字を無理やりくっつけて、親にしか読めないような名前を付けるのは自己満足にすぎないと思います。(本当に私が言う資格は全くありませんが。)
もちろん、その子のご両親は、特別な思いがあって一生懸命に考えてその名前を付けたと思うので、全く関係ない他人にとやかく言われるのは心外だと思います。
でも事あるごとに子供が自分の名前の読み方をいちいち説明しなければいけないのは骨が折れるし、もしキラキラネームなら、親はどんな人なんだろうと偏見を持たれてしまうこともあると思います。
子供は親の所有物ではなく、考えの異なるひとりの人間です。将来子供が恥じることがないような名前を付けてあげたいものですね。
姓名判断とは
娘には名前のことで少し苦労をかけてしまうかもしれませんが、娘が名前を嫌いになってしまわないように、今のうちからなぜこの名前にしたのかということや、姓名判断では最高の名前なんだよということを話しておこうと思います。
娘はいまのところ気に入ってくれているようです(*´ω`*)
ところで、今さらですが、あなたは姓名判断を信じますか?
お姑さんに借りた本には、姓名判断は「統計学」であると書いてありました。
飛行機事故で助かった人、亡くなった人の名前を調べると、運勢の良い名前の人が助かる確率が高いというのです。
それを完全に信じているわけではないのですが、私は「子供が道路に飛び出して事故に遭ってしまったらどうしよう」などという不安が常につきまとうタイプなので、運勢が良いといわれる名前を付けたことで、少しの安心感はあります。(もちろん、事故やケガに気を付けるように毎日言い聞かせてはいますが。)
誰からも親しまれる名前で、運勢も良い名前ならば一番いいことだと思いますが、なかなか難しかったです。
姓名判断にこだわり過ぎて後悔しないように気をつけてくださいね!