場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)の子どもだった私。原因や治った経緯について

ふと、自分の子どもの頃のことを思い出しました。

私は幼児の頃から、中学校1年生の途中まで『場面緘黙症』でした。

 

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場面緘黙症とは…

場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)、選択性緘黙症(Selective Mutism)とは、家庭などでは話すことができるのに、社会不安(社会的状況における不安)のために、学校や幼稚園といったある特定の場面、状況では全く話すことができなくなる現象を言う。

幼児期に発症するケースが多い。

 

(概要)

場面緘黙は、ある特定の場面でだけ全く話せなくなってしまう現象である。子供が自宅では家族らと問題なく会話をしていても、学校や幼稚園など家の外では全く、あるいはそれほど話さず、誰とも話さないという例は多い。

そして、その子供は非常に内気な様子に見え、グループでの活動に入りたがらなかったりする。

たいていの場合、発話以外の、表情や動作やその他のやり方であれば、人とコミュニケーションを取ることができる。また、脳機能そのものに問題があるわけではなく、行動面や学習面などでも問題を持たない。

単なる人見知りや恥ずかしがり屋との大きな違いは、症状が大変強く、何年たっても自然には症状が改善せずに長く続く場合があるという点である。

引用元 wikipedia

自分が覚えている限りでは、幼児の頃から徐々に症状が出始めたと思います。

家では普通に会話できるのですが、外や学校では、会話が出来なくなってしまうのです。

私の場合は特定の決まったお友達(2、3人)とは話すことができました。

でも活発な子や、大人とは全く会話が出来ません。

今でこそテレビで取り上げられ、場面緘黙症について理解され始めていますが、当時はまだ周りからは理解されず、暗い子、大人しい子と思われていました。

大人からは自己主張ができない子だと思われていました。

 

 

原因

場面緘黙症の子供の多くは、先天的に不安になりがちな傾向がある。また、内向的な性格であることが多く、これは脳の扁桃体と呼ばれる領域が過剰に刺激されることによると考えられている。

この領域は、脅威の兆候を感知すると「闘争・逃避反応 (fight-or-flight response)」を引き起こす。

場面緘黙症の子供には、感覚情報の処理に問題のある、感覚統合障害(SID)と呼ばれる障害を持つ者もいる。これは不安を引き起こし、子供は「閉鎖」させられて話すことができなくなる。

引用元 wikipedia

また、調べていて興味深かったのは、言語が通じにくい状況で発症することがあるということ。

例えば、急に外国に転校になり、言葉の違いから会話に自信がなくなってしまうなど。

このような言葉の問題によるストレスは、子供を緘黙にしてしまうのに十分な不安の原因となるようです。

私の場合もそうだったかもしれません。

私は小さいとき、引っ越しをしました。

私は元々住んでいたところの訛りが取れず、だんだん周りのお友達と話し方が違うことが恥ずかしくなってきました。

そして、会話が億劫になっていったことが原因の一つだったと思います。

場面緘黙症だった頃は毎日自分は不幸だと感じていました。

 

急に治る

中学校1年生のとき、なぜか急に治りました。

今でも良く覚えています。

理由はわかりませんが、急に自己主張をしたくなったのです。

その土地の方言が使えるようになった頃だと思います。

話したいことを話せるということは私にとって、とても幸せなことでした。

それからは生活が一変しました。

毎日がとても楽しいのです。

 

大人になってからは新しい出会いが多いですが、会話に困ったということはありません。

むしろ自分から話しかけて仲良くなりたいと思えるようになったのです。

 

周りの対応について

私の場合、治った理由ははっきりしませんが、周りの対応次第では症状が長引いてしまうこともあるようです。

話すことを強要したり、無理に大きな声を出させることは本人にとってはとてもつらいことです。

もし場面緘黙症の子や、それを疑う子が近くにいたら、ただ温かく見守ってあげてください。

私はただのおとなしい子と思われていただけなので、幸いいじめを受けるようなことはなかったのですが、お友達がいろんな子とお話ししていたり、先生にじゃれているのを見ると羨ましくて、自分も同じようにしたいのにできないのが、とてもつらかったです。

小学生のとき、購買部で買い物をするときに声を出すことができず、お友達が代わりに「消しゴムください!」と言ってくれたのですが、購買部のおばさんに、「自分で言いなさい!」と怒られたことがありました。

そういうことがあるたびに自分を責めてしまっていました。

なぜ自分は話せないのだろうと…

好んで「話さない」のではなくて「話せない」のです。

 

現在は以前と比べたらだいぶ場面緘黙症についての理解も進んでいますが、まだまだ定着はしていないと思います。

場面緘黙症の方々がもう少し暮らしやすくなれたらいいなと願うばかりです。

 

そして、今現在場面緘黙症で苦しんでいる方、あせらずに自分の症状を受け入れてあげてください。

 

場面緘黙症の子をお持ちの方も悩んでおられるかと思いますが、周りからの理解や協力を得ることはとても大事です。

ぜひ学校の先生や、関わる方たちに相談してみて下さい。きっと道は開けると思います!!