寝ている間にギリギリ聞こえると家族に指摘されたことがある人はいらっしゃいませんか?
それは歯ぎしりです。
長期にわたって歯ぎしりが続くと、いろんな弊害が起こります。
また、歯ぎしりをしていなくても、無意識のうちに歯を食いしばっていることもあります。その場合も同様です。
『歯ぎしり』と『食いしばり』により起こる弊害とその解決方法について考えていきます。
鏡でご自分の歯をチェックしてみてください。
この写真は私の歯ですが…
歯のすり減りがわかりますか?
歯ぎしりにより、すり減って歯の長さが短くなっています。糸切り歯のとがった部分もありません。
下の前歯は歯ぎしりでエナメル質がすり減り、中の象牙質が見えてきています。
歯の神経に近くなることにより、人によっては知覚過敏を起こすことがあります。
また、近くで見ないとわかりませんが、歯の表面に無数の小さな亀裂(ひび)があります。
もし神経に達するほど大きな亀裂が入ると、そこから菌が感染し、神経が死んでしまうこともあります。
歯ぎしり、食いしばりの原因とは!?
歯ぎしり、食いしばりの原因で考えられるのがストレスです。
試験や人間関係のこじれ、環境の変化などのストレスで歯ぎしりが強くなることがあります。
かなり強いストレスになると、歯が欠けたり、詰め物が取れたりすることがあります。
普段、リラックスしているとき、上と下の歯は当たることなく少しすいています。この1~3ミリの隙間を『安静空隙』といいます。
なので、歯が触れ合っているときは、『緊張』している状態といえます。
料理中に固いもの切るときや、荷物を持ち上げる時など力を入れるとき、またゲームやパソコンの作業をしているときも無意識のうちに緊張しているそうです。
歯ぎしり、食いしばりの弊害
上にも書いたように、歯ぎしりや食いしばりによる知覚過敏や、亀裂が原因で神経が死んでしまうなどの症状のほか、様々な弊害が起こることがあります。
①噛みしめることで、歯根の表面にある歯根膜が圧迫され、噛んだときに歯に痛みが出ます(咬合痛)。
②歯周組織にダメージを与えることにより、歯周病を進行させ、歯の浮き沈みなどの症状が出ます。
③噛み合わせた状態が長く続くことで、顎関節を圧迫し、顎関節症を引き起こす原因になります。
④顎の周りの筋肉の緊張状態が続くことにより、首や肩のコリの原因になります。頭痛が起こることもあります。
歯ぎしり、食いしばりの対処法
私はこれ以上歯のすり減りや欠けが起こらないために、歯医者さんでマウスピースを作ってもらうことにしました。ナイトガードとも呼ばれます。これを着用することで、歯ぎしりや食いしばりから歯を守ります。
このようなものです↓↓
歯の型を取り、3~4日ほどで出来上がりです。(歯科医院によってかかる日にちは変わります)
かみ合わせが合わないときは、調整してもらえます。
使い方
基本的に、寝ているときの無意識のあいだの歯ぎしりや、食いしばりを防ぐために、寝る前に着用します。
※起きているときはなるべく唇を閉じて鼻で呼吸し、上下の歯が当たらないように気を付けましょう。(舌は上あごの粘膜を触っている状態です)自分でコントロールできるように意識しましょう。
市販のものを使う
自分で作るものもあるようです。
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子どもの歯ぎしり、食いしばり
子どもも歯ぎしりをすることがあります。
原因としては、成長に伴いあごが大きくなり、かみ合わせが変わるため、バランスを調整するためだと言われています。
夜中ぎりぎりしています(汗)
奥歯がすり減り、溝が無くなってしまっています。欠けも見られます。
最近、歯がしみると言い出しました(>_<)
今小学4年生なので、生え変わりにはもうしばらくかかります。
息子の場合は少しすり減りが大きいです。永久歯が生えそろっても治らないときは、マウスピースも視野に入れようと思います。
しばらくは夜使用する矯正器具があるので、それで様子をみようと思います。
(矯正器具は本来マウスピースとしては使えません。)
もし朝起きたとき、あごが疲れていたり、痛みを感じたら、歯ぎしりや食いしばりをしているかもしれません。
なるべく早目に対処してくださいね(^^)/ソレデハ